みんなの声(体験談)|
神奈川県 Sさん30代
2025.09.09 | みんなの声(体験談)
神奈川県
Sさん30代
院内救急(急変)に関する体験談
お住まいの都道府県:神奈川県
苗字のイニシャル:S さん
ご年齢:30代
娘が小学生の頃の話です。
いつもと変わらない土曜の午前中に、二つ下の弟と公園で凧揚げをして遊んでいました。
娘は元々足が遅かったのですが、その日は特に走るのが遅く中々凧があがらず、父親の私は「弟に負けていちゃだめだ」と少し叱りました。その日の午後からなんとなく調子が悪そうにしていたので風邪かと思い安静にさせていましたが、翌日にはぐったりとしており、浮腫んだ顔と苦しそうな息遣いを覚えています。
慌てて病院を探しましたが日曜日であったためメディカルセンターを受診したところ、「胃腸炎が流行っているから」と身体診察をせずに整腸剤だけ出されました。私は担当の医師に別人のように浮腫んだ顔を分かってもらおうと元気なころの写真を見せたり、消化器症状がないことなどを必死に説明しましたが「胃腸炎」の一点張りで泣く泣く帰宅しました。
帰宅後もどんどんぐったりしていく姿に危機感を感じた為、妻の勤める病院に無理を言って受診させた結果、心不全を呈していたため直ちに大学病院に転院搬送となり、ICUで治療を受けました。診断は溶血性連鎖球菌による腎障害から来した心不全および呼吸不全でした。
無事に退院した後、1年以上検査を繰り返しましたが、幸いにも後遺症は残らず今では高校生。
私自身看護師ですが、私を受診行動に駆り立てたのはフィジカルアセスメントではなく、親の直感だけであったと思います。
親(家族)だけが感じる「いつもと何か違う。やばい。」という感覚は、看護師が感じる「何かおかしい」よりもすぐれた急変予測能力であると感じました。